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高田活版

 

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澤さんがつづる「陸前高田の歴史」


2014/11/25

消防用ポンプなどの変遷

Tweet ThisSend to Facebook | by 澤正宗
ちなみに、江戸時代に用いられていた「龍吐水(木造ポンプ)」は水圧が低く放水量も少なかったため、
燃え広がった火事を消火できる ようなものではなかった。
使用方法は、火事場に駆けつけた纏持ちと纏(まとい)に水を掛ける程度 のものであったそうな。
http://www.water.go.jp/honsya/honsya/referenc/siryou/dougu/23.html
http://www.city.kakogawa.lg.jp/20,60716,220,1002.html

もちろん、昭和初期にはガソリンエンジンによる消防ポンプが気仙管区でも普及したので、
先述の腕用ポンプもその頃には引退しています。
(それなのに、五十年近くあのポンプは保存されてたんだな・・・)

陸前高田市の約7割は山林であり、また、「田畑の肥やし」「牛馬のエサ」とするため草地が広がっており、
昔から火の取り扱いにはかなり注意を要しておりました。
(気仙だけではなく、江戸時代には全国的に「タバコ禁止」のお触れが出たこともあります。)
(もちろん、今のように”健康の為”ではなく、木造家屋が多かったためですが)

とはいいつつも、柴草の発芽を良くするために「野焼き」を行う必要があり、
周辺の人々が総出で作業(火の手の監視を含めて)してたわけです。
そういったところから、自然と消防団(消防組)のような形態が生まれていったそうです。
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