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高田活版

 

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澤さんがつづる「陸前高田の歴史」


2014/10/27

”高田”で連想することとは?

Tweet ThisSend to Facebook | by 澤正宗

図1:陸前高田市の略図

よく「高田は、何にも無くなった」とか「元々何もなかったからな」とか、そんな言葉を耳にする。
はたしてそうだろうか?


「高田/陸前高田」と聞いて、皆が想像する光景とは何だろうか?
”奇跡の一本松”や”旧市街地/施設”といった高田町のものがほとんどではないだろうか。
(もちろん、地元の人からすれば、米崎や広田など幅広く挙がると思うけれども)

それでも、図1に示した通り、陸前高田市はもっと奥行きがあるのです。
(竹駒町や矢作町の一部は東日本大震災による津波によって罹災しているが)
マスコミ(新聞/TVなどのマスメディア以外にも、SNS発信による情報含め)では沿岸の被災地以外はあまり取り上げられないので、
「高田≒旧市街地限定」という感じになりつつあるように思われます。
もちろん、高田町の北半分は高台ですから”高田≠高田町”という不思議な感じではありますね。
まあ、震災後の号外で「陸前高田 ほぼ壊滅」http://www.asahi.com/special/10005/rikuzenn.pdfって見出しに仰天したわけですが。
「えっ!? 陸前高田市の2/3は山なのに、どういう浸水の仕方なんだ???」と。

旧市街地に大概の人の視点がが固定されているので「高田には何もなくなった」という表現になりますが、
気仙郡は千年も昔から鉱山/林業で発展してきた街ですから、歴史に埋もれただけであって、決して何も無くなったわけではないのです。

そういった過去の情報を掘り起こして、皆さんに紹介せねば、ということが震災後に強く思い起こされて、筆を執った次第です。
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