『まちかどギャラリーおおまち』ニュース(大町商店街・2011年2月25日号)
hina_chirashi_omote.pdfhina_chirashi_ura.pdfチラシにも記載されていますが、
旧家など、桃の節句には高田人形のお雛様を飾るところもありました。
子供の健やかな成長を願って高田人形を買い求める風習がかつてあり、
2月には市場で売られていたこともあったそうです。
高田人形は幕末のあたりから作られ始め、農家や左官業の方々が
農閑期などを利用して製作していました。
土を型に入れて作ったものであるため、衝撃などに弱く、昭和の中ごろには
焼き物製の人形にとってかわられ、廃れていくことに。
陸前高田市立博物館でもいくつかの高田人形を収蔵しておりましたが、
震災の折に水没してしまい、前述のとおり土製であるために、
多くの物が崩れてしまいました。
また、残ったものも、保護として巻いていた和紙が貼り付いてしまい
塗られていた塗料が剥がれ落ちてしまうことに。
(これらの人形のいくつかは、文化財復旧プロジェクトにて修復に成功したとのことです)
高田人形以外にも、多くの人形が街中のガラス越しに華やかに飾られる日が
一日でも早く来ますよう、祈念するところです。